クラウドファンディングのやり方|初心者が知っておくべきポイントとQ&A

夢や目標を実現させるための手段として、ネット経由で多くの人たちから資金を集める「クラウドファンディング」が注目を集めています。そのため「クラウドファンディングを始めたい」と考える人もいることでしょう。

しかし、実際に始めようとすると、クラウドファンディングの目標設定や、具体的なやり方がわからないと感じたり、どのようなプランに基づいてすすめていけば良いかわからないと感じたりすることもあるでしょう。

また、個人でクラウドファンディングを始めようとすると、目標とした金額の寄付が集まるかどうか不安に感じるかもしれません。

この記事では、クラウドファンディングをおこなうための手順をわかりやすく説明します。そのほか、おすすめのファンディングプラットフォームや税金に関すること、クラウドファンディングにおすすめの本やブログ、クラウドファンディングに関するQ&Aなど、初心者が知っておきたいポイントについても紹介します。

目次

1.クラウドファンディングを始めるための手順とは?

クラウドファンディングを始めるための手順とは?

クラウドファンディングを始めるなら、その手順を理解しておくことが大切です。

まず、手順を確実に理解するために、クラウドファンディングとは何か、クラウドファンディングにはどのような種類があるのかという点を抑えておきましょう。

1-1.クラウドファンディングとは

クラウドファンディングとは、夢や目標を実現させるために、ネットを経由して多くの人たちから資金を集めることです。

  • クラウドファンディングという単語は、群衆を意味する「クラウド(crowd)」と、資金の調達を意味する「ファンディング(funding)」の2つの単語で構成されています。

もともと、資金を調達するためには金融機関から融資を受けたり、出資者に出資してもらったりする方法が一般的でした。

しかしながら、ネット環境の普及によって、多くの人々が手軽にネットを利用できることに加え、ネットを利用した決済が簡単におこなえるようになったため、不特定多数の人々から新たな事業を始めるための資金を容易に集められるようになりました。

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1-2.クラウドファンディングの種類は3つ

クラウドファンディングの種類としては「金融型」「購入型」「寄付型」があります。それぞれの内容についてくわしく説明します。

金融型

金融型のクラウドファンディングとは、出資した額に応じて支援者が配当金や分配金を受け取れるものです。配当金や分配金は、支援を受けた人が支援者に対してお礼をする意味合いで支払われます。

購入型

購入型のクラウドファンディングとは、主に新しい商品やサービスを開発する場合におこなわれるもので、新商品や新サービスに魅力を感じた支援者が出資します。

購入型の特徴は、支援すると新しい商品やサービスを利用できることです。見方を変えれば、支援者は新商品や新サービスを利用するために、前もってお金を支払う形となります。

寄付型

寄付型のクラウドファンディングは、被災地の支援や環境保護など、主に社会貢献活動において資金が使われます。支援を受けた資金でおこなう事業は、ほとんどの場合収益が得られないため、支援をおこなってもリターンは受けられません。

多くの場合、寄付型は「リターンは不要なので困っている人の力になりたい」という想いを持つ人によって支援されます

2.クラウドファンディングを始めるための手順

クラウドファンディングを始めるための手順

クラウドファンディングを始める手順を大まかに説明すると、以下のような流れとなります。

  1. やりたい内容を明確にする
  2. チームを作って役割を分担する
  3. 目標金額を設定する
  4. プラットフォームに申請する

それぞれの項目についてくわしく説明します。

2-1.やりたい内容を明確にする

初めに、クラウドファンディングでやりたい内容を明確にします。クラウドファンディングが成功するかどうかは、これによって決まるといっても過言ではありません。

なぜなら、やりたい内容が明確であれば、この先で説明する役割分担や目標金額設定、プラットフォームの選定がスムーズに進められ、支援者の心を打つプロジェクトを提案しやすくなるためです。

やりたい内容を明確にする場合に気をつけたい点は、内容を重視せず、資金集めに気を取られてしまうことです。資金を集めることばかりを重視すると肝心の内容が薄くなってしまいます。そうなると資金がなかなか集まらず、本末転倒の結果になりかねません。

2-2.チームを作って役割を分担する

クラウドファンディングをおこなう場合は、チームを作って複数のメンバーで運営します。

クラウドファンディングでおこなう作業としては、企画立案、文章・画像・動画の作成、出資に対するお返しなどがあります。これらの作業を一人で全ておこなうことは難しいため、クラウドファンディングに賛同した仲間と一緒にチームを作りましょう。

また、チームを作ったらメンバーに対して役割を分担します。誰がどんな作業をおこなうのかを明確にすると、作業をスムーズに進められます。

2-3.目標金額を設定する

目標金額を設定するには、プロジェクトを実施するための費用と手元にある資金の額を調べておき、実施費用から手元資金の額を差し引いた額にする方法があります。

例えば、プロジェクトに必要な資金が50万円、手元の資金が20万円である場合、必要な資金は30万円です。なお、クラウドファンディングでプラットフォームを利用すると手数料がかかります。

手数料の目安としては決済額の10~20%程度なので、必要な金額に手数料を上乗せした金額が目標額となります。

目標金額を決めるときに知っておきたいことは、自分自身とつながっている人が多いほど資金が集まりやすい点です。数十万円単位のまとまった資金が必要な場合は、声を掛ける人数は少なくとも100人以上を目標にしましょう。

なお、クラウドファンディングでは目標金額に達しないと支援者に資金が返金され、実施者が資金を受け取れない場合があります。目標額を達成させるためには、支援者に熱意を伝えることを心がけましょう。

2-4.プラットフォームに申請する

クラウドファンディングの構想がおおよそできあがったら、プラットフォームに申請しましょう。プラットフォームに申請すると相談ができるのでクラウドファンディングの計画を綿密に立てられます。

プラットフォームの選び方については3章でくわしく説明します。

3.クラウドファンディングのプラットフォームを選ぶ際のポイントとは?

クラウドファンディングのプラットフォームを選ぶ際のポイントとは?

クラウドファンディングのプラットフォームを選ぶ基準としては、以下のものがあります。

  1. どんなジャンルのプロジェクトをおこないたいか
  2. 成功例と失敗例を分析する
  3. 成功例の多いプラットフォームを選ぶ
  4. 資金調達、決済、手数料、入金方法を確認する

3-1.どんなジャンルのプロジェクトをおこないたいかを決めておく

クラウドファンディングのプラットフォームを選ぶポイントとして、実現したいこと、興味があることはどんなジャンルなのかを考えておきましょう。

ジャンルを考えておいた方が良い理由は、プラットフォームによっては特定のジャンルに強みを持っている場合があるためです。

例えば、映像制作のプロジェクトが強みであったり、あるいは、家電系の新製品開発に関するプロジェクトが強みであったりします。

特定のジャンルに強いプラットフォームはそのジャンルの支援者が多いため、プロジェクトが成功しやすいメリットがあります。

実行したいプロジェクトのジャンルをあらかじめ決めておき、そのジャンルに強いプラットフォームを選びましょう。

3-2.自分のアイデアと似た事例を探し分析する

クラウドファンディングのプラットフォーム探しである程度の目星をつけたら、そのプラットフォームで自分が考えたクラウドファンディングのアイデアと似た事例を探して、成功例と失敗例を見比べて分析してみましょう

それぞれの事例について調べてみると、成功に至った理由や、逆に失敗してしまった原因を見つけられるはずです。

成功に至ったプロジェクトからは多くを学ぶことができます。一方、失敗してしまったプロジェクトからは、その原因を突き止めることで自分自身がクラウドファンディングをおこなう場合に失敗を防げます。

3-3.自分と似た企画の成功例が多いプラットフォームを選ぶ

クラウドファンディングのプラットフォームを選ぶ場合は、自分が企画したプロジェクトの内容に似たものが多く、なおかつ成功例が多いものを選びましょう

特定のジャンルにおいて成功例が多いプラットフォームを選べば、そのジャンルに対して反応しやすい支援者が多く訪れていると予想されるため、プロジェクトが成功する可能性が高くなります。

また、そのプラットフォームで多くの成功事例を参考にすれば、プロジェクトを成功させるためのポイントが見つけられるかもしれません。

3-4.お金に関する手続きについて調べる

そのほか、プラットフォームを選ぶうえで大切なことは、資金調達の方法、決済方法、手数料、入金のタイミングなど、お金に関する手続きについて調べておくことです。

資金調達の方法としては、目標金額を達成しないと資金が調達できない「All-or-Nothing型」と、目標金額を達成しなくても資金調達ができる「All-in型」があります。

決済方法は、プラットフォームによってさまざまです。クレジットカード払いやコンビニ払い、銀行決済など多くの決済方法が利用できるプラットフォームがある一方で、クレジット払いと銀行決済に限られるプラットフォームもあります。

手数料率もプラットフォームによって異なります。多くの場合、手数料率は10~20%程度となっています。

入金タイミングは、プロジェクトが終了してから1週間後の場合があるほか、2か月後まで入金されない場合もあります。

このように、お金の手続きに関することは、それぞれのプラットフォームによって異なるため、目的に応じて利用しやすいプラットフォームを選びましょう。

4.初心者がクラウドファンディングを始めるためのおすすめサイト7選

初心者がクラウドファンディングを始めるためのおすすめサイト7選

クラウドファンディングが広く知られるようになったきっかけは、2019年に発生した京都アニメーション(京アニ)での放火殺人事件です。この事件は、日本国内のみならず世界にも衝撃を与えました。

アメリカに本社を置く企業で、日本のアニメ映画を海外に配給する「センタイ・フィルムワークス」は、事件の犠牲者に直接的な支援をおこないたい一心でクラウドファンディングを実施します。

この動きは、日本はもとより世界においても反響を呼ぶ形となりました。京都アニメーションでの事件は非常にいたましいものでしたが、それを機にクラウドファンディングが多くの人たちに認知されるようになったといえるでしょう。

クラウドファンディングの種類としては、購入型・寄付型・金融型の3種類があることについて先述しましたが、次の項目ではそれぞれの種類別のおすすめサイトを紹介します。

なお、次の章では金融型のクラウドファンディングを「投資型」として説明します。

4-1.購入型

購入型クラウドファンディングは、支援をすると新しい商品やサービスを利用できます。おすすめのサイトは以下の3種類です。

  1. CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
  2. READYFOR(レディーフォー)
  3. Makuake(マクアケ)

それぞれを詳しくご紹介します。

CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

CAMPFIRE

CAMPFIREは国内最大のクラウドファンディングサイトで、取り扱ったプロジェクトは4万4000件以上、支援額の累計は350億円以上に上ります。

プロジェクト公開前の審査は簡易なものであること、また、取り扱うプロジェクトの種類は豊富であり、決済方法も多様であるため、初心者としては利用しやすいプラットフォームです。

READYFOR(レディーフォー)

READYFOR

READYFORは2011年に日本で初めて開設されたクラウドファンディングサイトです。取り扱ったプロジェクトは1万件以上、支援額の累計は100億円以上にのぼります。

担当者によるサポートが充実しており、達成率は約75%で業界内ではトップクラスです。

Makuake(マクアケ)

Makuake

Makuakeは新商品開発の支援を強みとするクラウドファンディングサイトです。登場するプロジェクトの数は1か月平均で約400件に上り、サイトを眺めていると「使ってみたい!」と感じる新商品のプロジェクトが並んでいます。

支援者からは「新しく先進的な商品がほしい」「新商品を使って便利な生活を送りたい」という声が上がるほどの人気サイトです。

4-2.寄付型

おすすめの寄付型クラウドファンディングのサイトは「READY FOR Charity」と「ふるさとチョイス」です。それぞれのサイトについてくわしく紹介します。

READYFOR Charity(レディーフォーチャリティ)

READYFORCharity

READYFOR Charityは、寄付型に特化したクラウドファンディングサイトです。認定NPO法人や自治体、学校法人など、非営利の活動をおこなう団体から、資金を寄付として受け取りたいという要望を受けて、このサイトが立ち上げられました。

社会貢献度の高いプロジェクトを企画したいなら、READYFOR Charityが適しています。

ふるさとチョイス

ふるさとチョイス

「ふるさとチョイス」とはふるさと納税のサイトです。ふるさと納税をおこなうと所得税の還付と住民税の控除を受けられますが、一定以上の金額を自治体に寄付すると、その自治体から肉類や魚介類、果物や米などの特産品を受け取れます。

また、自治体の中には、使い道を明確にしたうえで寄付金を募集する場合があります。このようなふるさと納税は「クラウドファンディング型ふるさと納税」と呼ばれます。

4-3.投資型

クラウドファンディングのうち、投資型は「金融型」と呼ばれることがあります。

投資型のクラウドファンディングでは、リターンが大きくなる可能性がある反面、プロジェクトの状況によってはリターンが得られない場合がある点に注意が必要です

クラウドクレジット

CROUDCREDIT

クラウドクレジットは日本国内で出資者を集め、海外で資金を必要としている人を対象として資金を貸し付け、返済された資金から出資者に分配する仕組みです。

海外では金融機関の貸し出し能力が低く、資金がほしい人に資金が行き渡らない地域があります。それを支援するのがクラウドクレジットです。

1万円から投資が可能で、利回りは5~12%程度の高い利回りが見込めます。ただし、為替相場の変動、政治・経済のリスク、債権者の債務不履行などによって元本割れする場合があります。

セキュリテ

セキュリテ

セキュリテは、国内の民間企業が立ち上げた事業に対して投資ができるサイトで、投資は一口あたり数万円からおこなえます。

セキュリテに投資すると経済的なリターンが得られるだけでなく、企業の成長や地域の発展に貢献することができます。

リターンは事業の売上額に応じて決まる仕組みです。売上が増えるほどリターンが見込めますが、売上が伸び悩んだ場合はリターンの額が出資額を下回る場合があります

5.成功するための目標の立て方

成功するための目標の立て方

クラウドファンディングを成功させるためには、具体的な目標を立てることが大切です。この章では目標の立て方について説明します。

5-1.目標を決める

目標を決めるためには、

  • 「どんなプロジェクトを」
  • 「何のためにおこなうか」

という点を明確にしておく必要があります。さらに

  • 「必要な金額はどのくらいか」
  • 「いつまでに必要か」

という点も詰めておきます。

ステップ1.どんなプロジェクトをおこなうのか

クラウドファンディングをおこなう場合は、どんなプロジェクトをおこなうのかを決めておきます。例えば、今までにない商品を開発することや、困りごとを解決するために新たなサービスを打ち出すことなどがあります。

新たなプロジェクトを実施することによって、多くの人たちの利便性が向上すると見込めれば、支援を受けやすくなります。

ステップ2.何のためにおこなうのか

クラウドファンディングを成功させるためには、プロジェクトを何のためにおこなうのか、というように目的を持つことが大切です。

どんなプロジェクトをおこなうか、ということだけでなく、目的まで明確になっていれば、プロジェクトを実施する意義を支援者に伝えやすくなります。何のためにプロジェクトをおこなうのかを伝えて、支援者の心をつかみましょう。

ステップ3.必要な金額はどのくらいで、いつまでに必要か

クラウドファンディングを成功させるためには、必要な金額はどのくらいで、いつまでに必要か、ということも抑えておきましょう。

プロジェクトを実行するにはどの程度の資金が必要かを求めたら、手元にある資金の額を確認します。そのほか、クラウドファンディングのサイトを利用する手数料も用意しなければなりません。

クラウドファンディングで集める目安となる金額は、プロジェクトの実行に必要な額から手元資金の額を差し引き、その額に手数料を上乗せします。計算式で表すと以下のようになります。

  • X=(a-b)×(1+c)
  • ・X:クラウドファンディングで集める目標額
  • ・a:プロジェクトの実行に必要な額
  • ・b:プロジェクトの実行に利用できる手元資金の額
  • ・c:クラウドファンディングサイトを利用する場合の手数料率

例えば、

  • ・プロジェクトの実行に必要な額:30万円
  • ・プロジェクトの実行に利用できる手元資金の額:20万円
  • ・クラウドファンディングサイトの手数料率:10%とします。
  • この場合は以下のように計算できます。
  • (30万円-20万円)×(1+0.1)=11万円

つまり、クラウドファンディングで集めたい金額の目安は11万円と求められます。

ただし、初心者ほどクラウドファンディングの目標金額が高くなると達成が難しくなります。達成のポイントは多くの人たちとのつながりがあるかどうかです。

そのほか、いつまでにクラウドファンディングの資金が必要か、ということも考えておく必要があります。プロジェクトをいつから始めたいのかを決めて、その日までにはクラウドファンディングが終了するようにしておきます。

5-2.クラウドファンディングの意味から考える基本理念とコツ

1章でご説明した通り、クラウドファンディングは、群衆を意味する「クラウド(crowd)」と、資金の調達を意味する「ファンディング(funding)」の2つの単語で成り立つワードです。

クラウドファンディングはネットを経由して資金を調達することから、クラウドとは、クラウドサービスを意味する「cloud」のようにも感じられますが、不特定多数の人々から資金を集めるという意味合いから「crowd」が語源となっています。

つまり、クラウドファンディングでは、いかに多くの人たちから資金を調達するか 、という点に重点が置かれます。

それを実現するためには、多くの支援者から「支援をしたい」と感じさせるようなプロジェクトを立案し、効率的にアピールすることが求められます。

目標金額が数万円の場合

目標金額が数万円ほどである場合は、クラウドファンディングのサイトを通じて、プロジェクトの内容や実施する目的を伝えましょう

先の項目で説明したとおり、目的が明確であるほど、気持ちのこもった文章を書きやすくなるほか、サイト掲載用に撮影した画像からもプロジェクトに対する真剣さが伝わりやすくなります。

プロジェクトを実施するために資金が必要であることをサイト越しに伝えると、資金を集めやすくなります。

目標金額が10万円以上の場合

初めてクラウドファンディングをおこなう場合、目標金額が10万円を超えると資金集めが難しくなってしまいます。なぜなら、クラウドファンディングの経験が少ないほど、第三者の立場にある人が支援者となるケースが少ないためです。

そのため、目標金額を達成させるためには、プロジェクトの立ち上げや実施に関わっている人、その家族、友人など関係者に近い人たちに依頼することが効果的です。

関係者と関係者につながりのある人たちなら、プロジェクトの趣旨を理解しやすいため、支援をしてもらいやすくなります。

6.クラウドファンディングで資金を得た場合には税金がかかる?

クラウドファンディングで資金を得た場合には税金がかかる?

プロジェクトを実施するためにクラウドファンディングで目標金額が無事に集められたら、達成感もひとしおでしょう。

ここで気をつけたいことは、クラウドファンディングで資金を集めた場合、その資金が納税の対象になる場合がある点です。

この章では、クラウドファンディングと税金の関係についてみていくことにします。

6-1.投資型

投資型のクラウドファンディングは、「貸付型」「株式型」「ファンド型」の3種類に分けられます。

種類

内容

貸付型クラウドファンディング

企業が事業をおこなうために投資家から資金を調達する方法で、ソーシャルレンディングとも呼ばれます。

見方を変えれば、投資家が企業に資金を貸し付ける形となります。企業が事業をおこなって収益を生み出したら、その収益から投資家に分配金が支払われます。

株式型クラウドファンディング

企業が資金を調達するため、投資家向けに未公開株を発行する方法です。業績が向上するほど配当金が見込めますが、業績次第では配当金が少なくなる場合もあります。

なお、株式投資型のクラウドファンディングをおこなうためには、第一種少額電子募集取扱業者の資格が必要です。

ファンド型クラウドファンディング

企業がある事業をおこなう場合に、支援者から資金を調達する仕組みです。分配金を受けられるケースのほか、金銭の代わりに企業の製品を受け取れる場合もあります。

6-2.投資型クラウドファンディングの納税

クラウドファンディングの実施者が資金を調達すると「雑所得」とみなされます。そのため、所得額に応じて納税が必要となります。個人の場合は所得税を、法人の場合は法人税を納めます。

課税の対象となるのは、調達した金額から必要経費を差し引いた分です。なお、投資家に支払う分配金は必要経費とみなされます。

6-3.非投資型

非投資型のクラウドファンディングには「購入型」と「寄付型」があります。

種類

内容

購入型クラウドファンディング

支援者が出資するとそのリターンとして商品がもらえたり、サービスを受けられたりします。そのため、金銭によるリターンは発生しません。

寄付型クラウドファンディング

あくまでも寄付としての支援であるため、リターンそのものが生じません。

6-4.購入型クラウドファンディングの納税

購入型クラウドファンディングの場合、支援者が資金を提供し、そのお礼として商品やサービスを提供する形となるため、調達した資金は商品やサービスの売上と同じ意味合いとなります。

そのため、個人の場合は所得税、法人の場合は法人税がかかります。

6-5.寄付型クラウドファンディングの納税

寄付型クラウドファンディングの場合、資金の提供、資金の調達を個人と法人のどちらがおこなったのかによって課税の種類が変わります。それぞれの条件について説明します。

納税形式

納税の詳細とメリット・デメリット

個人から個人

個人が資金を提供し、個人が資金を受け取った場合は贈与の扱いとなるため、贈与税がかかります。

ただし、贈与税は110万円の基礎控除が認められているため、資金の調達額の合計が110万円以下の場合は納税が不要です。一方で、110万円を超えると納税しなければなりません。

法人から個人

法人が資金を提供し、個人が資金を受け取った場合は一時所得とみなされます。一時所得を受け取った場合、50万円の特別控除が認められています。

そのほか、必要経費も計上できるため、調達した資金の額が(50万円+必要経費の額)を超えなければ納税の必要はありません。なお、超えた場合は所得税が課税されます。

法人から法人、個人から法人

法人が寄付金を受け取ると「受贈益」として計上されるため、受け取った額に応じて法人税が課税されます。必要経費は計上できるため、課税の対象となる額は(寄付を受けた額-必要経費)となります。

6-6.確定申告が必要なケース

個人がクラウドファンディングを運営している場合、条件によっては確定申告をおこないます。

会社員で給与所得がある場合、確定申告が必要となるケースは以下の通りです。

  • ・給与所得が2000万円以上
  • ・クラウドファンディング関連の所得が年間20万円を超えている場合
  • ※所得=資金の調達額から経費を差し引いたもの

また、給与所得の所得税額が多く、クラウドファンディングでかかった費用が多い場合は、還付申告をおこなうことによって、所得税として納めた税金の一部が還付されることがあります。

7.初心者が始めるためにおすすめの本やブログ

初心者が始めるためにおすすめの本やブログ

ここまでクラウドファンディングの流れや具体的な方法についてみてきました。

クラウドファンディングについてよりくわしく理解するなら、本やブログを読むことが効果的です。以下では、クラウドファンディングの初心者にとっておすすめの本やブログを紹介します。

7-1.おすすめの本

クラウドファンディングで夢をかなえる本

著者がクラウドファンディングの実施者80人に対して取材をおこなっており、成功するためのノウハウや失敗してしまった要因がついてまとめられています。クラウドファンディングをおこなう前に読んでおきたい一冊です。

日本人のためのクラウドファンディング入門

日本におけるクラウドファンディングの第一人者によって書かれた本です。クラウドファンディングについてわかりやすく説明されており、クラウドファンディングに対する不安が解消できます。

メリットについて理解すれば、クラウドファンディングの実施に向けて前向きな気持ちになることでしょう。

革命のファンファーレ

著者は個人のクラウドファンディングで総額1億円の調達を達成しました。それゆえに、クラウドファンディングに関する説明には納得感があります。経験者の実体験を読みながら、クラウドファンディングの成功を目指しましょう。

7-2.おすすめのブログ

モンゴルで働く社長のブログ

モンゴルでレザーブランドを運営しており、モンゴルと東京を行き来している社長のブログです。クラウドファンディングで500%超えを達成した経験を持っており、そのノウハウが余すところなく載っています。成功者の体験をぜひ参考にしましょう。

 

ラクラク抱っこの専門家・大門のブログ

ラクラク抱っこの専門家で、育児グッズの「gyuttone(ぎゅっとね)」という抱っこひも機能付きバッグを開発した大門みづきさんのブログです。

クラウドファンディングについてのテーマでは重要なことが書かれています。

それは、調達できる金額は、クラウドファンディングの主催者がどれだけの人に声をかけられるかにかかっている点です。クラウドファンディングを成功させるためには、まわりの人とのつながりが重要であることを痛感させられます。

8.クラウドファンディングのやり方に関するQ&A

クラウドファンディングのやり方に関するQ&A

クラウドファンディングについての質問とその回答をまとめました。クラウドファンディングを始める前にささいな疑問は解決しておきましょう。

Q1.クラウドファンディングで借金を背負うことはありますか?

A1.クラウドファンディングはプロジェクトを実施するために資金集めをする流れなので、原則として借金を背負うことはありません。

ただし、クラウドファンディングで思うように資金が集まらなければ、プロジェクトをおこなうために借金をせざるを得ないケースもあるでしょう。

そのようなことを避けるためにもクラウドファンディングに対する熱意を支援者に示して、成功を目指しましょう。

Q2.一番資金が集められて良いクラウドファンディングのサイトを教えてください

A2.多くのプロジェクトを取り扱っている大手のサイトほど、資金が集まりやすい傾向がみられます。サイトの一例をあげると「CAMPFIRE」や「READYFOR」などがあります。

ただし、資金が集まるかどうかはクラウドファンディングの企画内容と実施者の熱意にかかっています。まずは目標を明確にして、プロジェクトに対する想いを伝えられるようにしましょう。

Q3.達成率バーのようなタイプがJavaScript系で用意されているのでしょうか?

A3.クラウドファンディングの達成率の状況を示すバーを表示させたい場合は、HTML5のprogressを使用する方法や、CSSやJavaScriptで作成するなど、さまざまな方法があります。

Q4.あとで返さないといけませんか?

A4.寄付型のクラウドファンディングを除き、原則として支援を受けたお礼をする必要があります。ただし、お金で返すと出資金法の問題が生じるため、基本的には商品やサービスの形でお返しする形となります。

Q5.住民税はクラウドファンディングの運営サイトに支払う手数料を差し引いた額に対してかかりますか?

A5.上記の考え方で問題ありません。クラウドファンディングで集まったお金から手数料などの経費を差し引いた額に対して住民税がかかります。住民税を納めるためには確定申告をおこないます。

もし、住民税を納めなければ、延滞金というペナルティが課されるので確実に納めましょう。

まとめ

1.クラウドファンディングを始めるときは、実施内容と目標を明確にする

2.クラウドファンディングのサイトを選ぶには、実施したいジャンルを考えておく

3.おすすめのサイトは購入型・寄付型・投資型によって異なる

4.目標は「どんなプロジェクトを、何のためにおこない、いくら必要か」に基づいて決める

5.クラウドファンディングで資金を得ると原則として税金がかかる

6.本やブログを読むと、クラウドファンディングの理解が深まる

7.クラウドファンディングについてのささいな疑問は早めに解消しよう

クラウドファンディングは、支援者の立場から見ると少額投資ができるため、実施者が初心者であっても資金調達をおこないやすい点が特徴です。ただし、まとまった金額の資金調達は、初心者にとっては難しく感じられるかもしれません。

それを成功させるためには、人脈を活用して支援を依頼したり、プロジェクトのアピールを戦略的におこなったりする必要があります。また、それ以上に大切なことは、プロジェクトの内容とプロジェクトの実施者が信用できるかどうか、という点です。

プロジェクトを成功させたいという熱意を持ち、支援者に対して誠意ある対応をおこなうことで、支援者からの支持を得やすくなります。

社会に貢献する意志を持ち、多くの人たちにとってメリットが感じられるプロジェクトを企画して、クラウドファンディングを成功させましょう。

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