玄関リフォームのDIYで失敗しない方法とは?事例付きで解説

玄関は「家の顔」といわれます。玄関を引き戸からドアに替えたり、玄関を広げたりするなどのリフォームをおこなって 、玄関はもとより家の印象を良くしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

しかし、玄関のリフォームをおこなうには費用がかかる点がネックとなります。費用をできる限り抑える方法としてはDIYによるリフォームがありますが、個人でおこなうには難しい作業もあります。

この記事では、玄関リフォームのDIYにかかる費用について紹介します。リフォームをおこなう前に計画を立て、注意点を理解したうえで作業を進めていきましょう。

1.玄関をリフォームする前に考えるべき2つのポイント

玄関をリフォームする前に考えるべき2つのポイント

  • ・DIYで可能な作業かどうかを判断する

玄関のリフォームをおこなうなら、DIYで可能な作業かどうかを判断しましょう。

例えば、ドアノブを交換したり、ドアの色を塗装したりするなど、比較的簡単な作業はDIYでも十分可能です。しかし、ドアの交換作業は専門的な知識や技術を必要するため、施工ミスの原因になりかねません。そのため、ドアの交換は業者に依頼するほうが確実です。

  • ・費用の上限をつけておく

また、玄関のドアのリフォームをDIYでおこなう場合は、費用がどの程度かかるか目途をつけて、予算をたてておくと良いでしょう。

例えば、玄関のドアを塗装する場合にはペンキやハケなど塗装するための道具を買う費用がかかります。また、ドアノブを交換したい場合はドアノブを購入する費用が必要となります。

DIYは費用を抑えられる点がメリットといえますが、DIYでおこなう以上、できる限り予算を抑えたいと考えるのではないでしょうか。作業にかかる費用のめどをある程度つけておくと、コストに対する意識が高まり、費用を抑えやすくなります。

2.目的別玄関リフォームのアイデア

目的別玄関リフォームのアイデア

玄関リフォームのDIYは自分自身のペースでおこなう形となるため、ドアや床面、壁など部分的に実施するケースも多いでしょう。

この項目では、目的別の玄関リフォームのアイデアについて紹介します。

2-1.ドアをリフォームする

まずは、ドアのリフォームについてみていきましょう。

ドアの塗装

ドアを塗装することによって玄関の雰囲気が大きく変わります。

ドアの種類は木製と金属製に分けられます。木製は塗装が可能ですが、金属の場合は塗装をするとはがれてしまうことがあります。

特に塗装が難しいのは素材がアルミの場合です。金属のドアの塗装は、知識や経験が豊富な場合に限っておこなうことをおすすめします。

木製のドアを塗装する場合、以下のような流れでおこないます。

  1. ドアのまわりにマスキングテープを貼り、床面に新聞紙を敷く
  2. 塗料の付着を良くするため、ドアの表面にサンドペーパーをかける
  3. サンドペーパーは、初めにやや粗めのもの(#150)を使用し、次に細め(#400)を使用する
  4. 下地用のシーラーを塗る
  5. シーラーが乾いたら塗料を塗る
    広い場所はローラーで、狭い場所は筆で塗る
  • 必要な材料と費用の目安
  • ・マスキングテープ:100円
  • ・養生用マスキングテープ:200円
  • ・サンドペーパーセット:400円
  • ・ウッドシーラー:2000~4000円
  • ・塗料:2000~4000円
  • ・ローラー、受け皿セット:1500円
  • ・塗装用筆セット:500円
  • 費用合計(目安):6700~1万700円

ドアノブ交換

ドアノブを交換すると、ドアの雰囲気が変わるだけでなく、ドアを開けやすくなるため実用的といえます。

ドアノブは、握り玉のタイプやレバー式であればDIYでの交換が可能ですが、プッシュプル型のドアノブは構造が複雑であるため、DIYではおこなわないほうが無難です。

プッシュプル型ドアノブの一例

ドアノブを交換する場合は、一度ドアノブを取り外して以下の寸法を測っておきます。

  • ・ドアノブ:ネジ穴からネジ穴のまでの長さ
  • ・バックセットの長さ
  • バックセット:ドアノブの中心からドアの端までの部分
  • ・ラッチの形
  • ラッチ:ドアノブの受け側とかみ合う部分
  • ・ラッチのプレートの寸法(縦と横のサイズ)
  • ・ドアの厚さ

上記の寸法を測らずに新しいドアノブを買うと、合わない場合があるので注意しましょう。

交換の方法は以下のとおりです。

  1. ドアノブのネジを外し、ノブを取り出す
  2. ラッチのネジを外し、ラッチを取り出す
  3. 新しいラッチを取り付け、ネジを締める
  4. 新しいドアノブを取り付け、ネジを締める
  • 必要な材料と費用の目安
  • ・ドアノブ:3000~5000円
  • ・ドライバーセット:400円
  • 費用合計(目安):3400~5400円

2-2.床・たたきをリフォームする

たたきの部分は地味な色が使われているケースが多くみられます。明るい雰囲気のタイルに張り替えると玄関の雰囲気が明るくなります。

たたきの部分を新しくする方法としては、既存の床面をそのまま土台の代わりにしてタイルを張る方法と、既存の床面をはがしてからタイルを張る方法があります。

床面が比較的きれいな状態であれば、既存の床面を土台代わりに利用できますが、床面が汚れている場合は思い切ってはがしたほうがきれいに仕上がります。

床面にタイルを張る場合は以下の流れでおこないます。

  1. 床面が古い場合は床面をはがしておく
  2. 床面にボンドを塗る
  3. タイルを貼る(そのときにタイルとタイルの間に目地をつくっておく)
  4. 足でタイルを踏んで固定する
  5. 目地の部分に目地剤を入れる
  6. 余分な目地はゴムヘラで取り除く
  7. 少し時間をおいてから濡れたタオルで水拭きし、タイルの表面をきれいにしてできあがり
  • 必要な材料と費用の目安
  • (玄関の広さは3畳分:約4.8m2で計算)
  • ・タイル:1m2あたり1500~3000円
  • →4.8m2で7200~14400円
  • ・タイル用ボンド:2000円
  • ・スクレーパー:400円
  • ・ゴムヘラ:600円
  • ・目地剤:400円
  • 費用合計(目安):1万600~1万7800円

2-3.下駄箱をリフォームする

下駄箱をDIYで簡単につくるなら、カラーボックス追加用の棚板を使う方法があります。

インテリア用品を販売しているニトリのカラーボックスは、棚と棚の間に棚板を追加できるので、工夫すれば靴を置く棚がつくれます。

なお、このままの状態だと靴が全て見えるため、靴を見えないようにするためには、カラーボックスの上部に突っ張り棒を張り、そこにレースののれんを張る方法があります。

  • 必要な材料と費用の目安
  • ・カラーボックス:1300円
  • ・追加用棚板:400円×3枚=1200円
  • ・突っ張り棒:100円
  • ・レースのカーテン:100円
  • ・ドライバーセット:400円
  • 費用合計(目安):3100円

2-4.壁をリフォームする

玄関の外壁を塗り替えると、玄関だけでなく家が全体的にリフレッシュしたかのように感じられます。

外壁塗装をおこなう流れは以下のとおりです。

  1. 外壁をホースやブラシで洗う
  2. 養生テープで養生する
  3. 壁面にヒビがあったらコーキング材で補修する
  4. コーキング材で補修した箇所はサンドペーパーをかけておく
  5. 下塗り剤(シーラー)を塗る
  6. 塗料を塗る
  • 必要な材料と費用の目安
  • ・バケツ:400円
  • ・ブラシ:1200円
  • ・養生用マスキングテープ:200円
  • ・サンドペーパーセット:400円
  • ・コーキング材:300円
  • ・コーキングガン:200円
  • ・ローラー、受け皿セット:1500円
  • ・ハケ:200円
  • ・シーラー:2000~4000円
  • ・外壁用塗料:8000~1万4000円
  • 費用合計(目安):1万4400~2万2400円

2-5.バリアフリーを設置する

玄関のバリアフリーリフォームとしては手すりの設置があります。足腰の弱いお年寄りにとっては、玄関と廊下の段差がつらく感じてしまうため、手すりがあれば移動しやすくなります。

手すりの設置はDIYでおこなえます。設置の流れは以下のとおりです。

  1. 手すりを設置する場所を大まかに決め、下地探しで下地を探し、印をつけておく
    手すりを設置する高さは床面から75cm程度が目安
  2. 穴を開ける箇所に電動ドリルで下穴を開けておく
  3. 手すりをビスで固定したら、手すりを握って強度が十分か確認する
  4. ビスの部分にカバーをはめ込んでできあがり
  • 必要な材料と費用の目安
  • ・手すり:1500~3000円
  • ・下地探し:1000円
  • ・メジャー:400円
  • ・電動ドリル:3000円
  • 費用合計(目安):5900~7400円

3.安くリフォームするには玄関周辺のインテリアを変える

安くリフォームするには玄関周辺のインテリアを変える

玄関周辺のインテリアは、100円ショップの小物を使って飾る方法があります。100円の小物を10個程度使っても1000円程度です。

玄関リフォームを本格的なDIYでおこなうと、意外と費用がかかってしまうことがありますが、できる限り簡単に、そして安い費用でおしゃれに仕上げる方法もあります。

この章では、費用を抑えながら玄関の雰囲気を変えられるリフォームについて紹介します。

3-1.100円ショップで手に入るインテリアグッズを活用

100円ショップやインテリアショップなどで安く手に入れられるインテリアグッズを活用すると、お金をかけずに玄関の雰囲気を変えられます。

例えば、下駄箱の上に花びんを置き、そのなかに造花をさしておいたり、造花でできている観葉植物の鉢植えを並べたりすることでも落ち着いた雰囲気の空間をコーディネートできます。

そのほか、ガーデンフェンスなど園芸系の小物を合わせて置くのも良いでしょう。

インテリアグッズを使いこなすと、落ち着いた雰囲気のほか、かわいらしい雰囲気やシックな雰囲気の玄関に変えることができます。

インテリアグッズを活用

3-2.シートを使って壁やドア、床面をリフォーム

玄関の壁やドア、床面の雰囲気を変えたいなら、壁や床面に貼ることができるリメイクシートがおすすめです。

貼るだけなので手軽に作業ができるうえに、不要になった場合ははがすこともできます。そのため、賃貸住宅でも使用が可能です。

リメイクシートの価格は、壁に貼るタイプのものは1mあたり200円程度~1000円程度とさまざまです。価格は幅や材質によって変わります。幅は45cm、60cm前後のものなどがあります。

玄関の床面に貼るタイプのものは1mあたり3000円程度です。

リメイクシート

3-3.ジョイントタイルで手軽にDIY

DIYの初心者にとっては、タイルの張り替えは難しい作業といえますが、簡単にタイルを張り替えするなら「ジョイントタイル」を利用する方法があります。

ジョイントタイルなら、タイル同士をつなげるだけの簡単な作業で済みます。そして、タイル同士をつなげていくと固定されてずれにくくなります。また、タイルを玄関の端に合わせながら敷き詰めていくと、より一層安定感が増します。

ジョイントタイルの価格は、タイル1枚あたり500円~1000円前後です。6枚セットや10枚セットなど、セット単位で販売されています。

3-4.照明を交換して雰囲気を一新

玄関の照明を取り替えると、和風で落ち着いた雰囲気になったり、洋風の照明に替えることで玄関がおしゃれな感じになったりします。

照明の交換は、現在使用しているものを取り外し、新しい照明に取り替えるだけで済むので手軽におこなえます。照明は5000円前後で買えるものから2万円を超えるものまでさまざまです。玄関の雰囲気に応じてお好みのものを選びましょう。

4.事例でわかる玄関リフォーム

事例でわかる玄関リフォーム

なかには 、実際に玄関リフォームをおこなおうと考えていても、どのようにしておこなえば良いのかイメージがわかない場合もあるのではないでしょうか。

この章では、玄関リフォームの事例を紹介します。参考にしながらリフォームをおこなって玄関の雰囲気を変えてみましょう。

4-1.玄関の壁を塗り替えてシックな雰囲気に

壁面をグレー系に塗り替えることで、壁全体がモルタルのようになり、シックな雰囲気に変えられます。

ローラーを利用することで塗装作業がスピーディーにおこなえるため、作業時間を短縮できます。

壁面の色合いがシックに感じられるだけでなく、木目調の下駄箱と調和しているため、 玄関全体の雰囲気も大きく変わった印象となります。

玄関の壁

4-2.玄関の床面にクッションフロアを張って明るい雰囲気に

玄関の床面はグレー系などの目立たない色合いであることも多いですが、なかには無機質に感じてしまう人もいるのではないでしょうか。

玄関の床面に木目調のクッションフロアを張ることで明るい雰囲気に変えられます。

クッションフロアなら、ちょうど良い大きさに切って張るだけなので、簡単に作業がおこなえます。DIYは本格的な作業だけでなく、簡単な作業でも雰囲気を変えられる点がメリットです。

クッションフロア

5.DIYで失敗しないために注意すること

DIYで失敗しないために注意すること

ここまで、玄関リフォームのDIYの成功事例についてみてきましたが、作業の進め方によってはDIYで失敗してしまうこともあり得ます。

失敗した事例を参考にしながら、実際のDIYでは作業中の失敗を防ぎましょう。

5-1.よくあるDIYでの失敗事例

DIYでの失敗事例としては、玄関の入り口に敷く新しいタイルを選ぶときに、見た目やデザイン性を重視しすぎて、雨に濡れると滑りやすくなるものを選んでしまったことです。

小さな子供や足腰の弱いお年寄りが暮らす家庭の場合、雨が降ってしまうと子供は走っているときに転んでしまうことがあり、お年寄りの場合は歩くことがこわいと感じてしまいがちです。

DIYでのリフォームは見た目を重視することが多いですが、長年にわたって使用する以上、実用性を重視することも重要なポイントとなります。

5-2.DIYで失敗しないためには

DIYで失敗しないためには、短期的な視点で物事を考えず、長期的な視点で物事をとらえることがポイント です。

先の項目でタイルの選び方を失敗した事例について説明しましたが、「見た目やデザイン」という目先のことだけを重視してしまい「雨が降っても滑りにくい」という視点のなさが失敗の原因につながってしまいました。

そのほか、費用を抑えたいという思いが強すぎると、質の低い製品を選んでしまい長持ちしない場合があります。さらに、無理して難しい作業をして自分自身で作業を終わらせられないこともあり得ます。

リフォームの難易度が高いと判断したら、業者に依頼しましょう。 業者がリフォームをおこなうとDIYよりも割高になりますが、質の高い仕上がりとなる点がメリットです。

下記の記事では、玄関リフォームの費用についてくわしく解説しています。
事例なども紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

1.どのようなDIYリフォームが可能かを検討してから作業を始める

2.DIYで失敗しないためには、目先のことだけを考えず長期的にみて判断することがポイント

玄関のリフォームをおこなううえで大切なことは「楽しくDIYをおこなえるかどうか」という点に尽きます。作業自体が楽しく感じられれば視野を広く持てるようになるため、細かいところまで目が届きやすくなり、DIYの作業の質も高くなります。

玄関リフォームをDIYでおこなうメリットは費用を抑えられる点ではあるものの、DIYの作業に対して苦手意識を感じてしまうと失敗してしまいがちです。

大切なことは「DIYで作業をおこないたい」という気持ちです。前向きな気持ちでDIYに取り組み成功させましょう。 

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