人生100年時代と言われる今の時代、自身や家族の将来に不安を感じる人も増えていると思います。多くの人が将来に不安を感じる理由に「収入」の問題があります。今の収入や蓄えだけでは将来が不安、あなたもそんな不安を少なからず抱えているのではないでしょうか。
これからの社会を不安なく生き抜くためにはどうすればいいのか。不安を解消する選択肢の1つに「不動産投資」があります。不動産投資を始めることで、会社からのお給料以外の収入源を持つことが可能になります。
この記事では、ゼロから不動産投資を始めて1年5ヶ月で脱サラ投資家を実現した筆者が、最短で脱サラを実現するために必要な6つの知識をお伝えします。
- ・早く成果を出すためにはどんな知識が必要か
- ・より低リスクに不動産投資を行うためにはどんな知識が必要か
などの内容を、現役不動産投資家の視点で解説します。最後までお読み頂くことで、会社を辞めても安定的な収入が得られる「脱サラ投資家」に必要な知識を身につけることが出来ます。
1. 「会社員だけ」ではこれからの時代を生き抜くのは難しくなる
1-1. 会社や国に頼る時代はもう終わりかけている
ある生命保険会社が行なったアンケートによると、全国の20代~50代の男女800人のうち、約8割が「日本社会や自身、家族の将来について不安を感じている」と答えています。
将来の日本について不安に感じる理由の内訳は、以下の通りです。
- ・ 超高齢化社会に伴う社会保障サービスの低下
- ・ 公的年金の引き上げ
- ・ 消費税や他の税金負担の増加
以前のように国や会社を頼れなくなりつつある世の中の流れがあり、老後の「お金の問題」に不安を抱く人が増えているようです。銀行預金は欠かさず行っていても収入源はやはり会社だけという人が多く、将来に不安を抱えている人が多くいます。
そんな中、注目が高まっているのが「不動産投資」です。資産を「貯める」から「増やす」ことに目を向ける人が増えています。
1-2. サラリーマンから不動産投資家へ
今でこそ不動産投資家として脱サラを叶えた私ですが、それまでは普通の会社員でした。
サラリーマンとしてIT会社に9年勤めました。その頃の私は平凡な会社員で、貯金もゼロ。そんな私も、28歳の時に不動産投資と出会い、そこから人生が大きく変わりました。
不動産投資を始めて、1年5ヶ月の間に8棟の物件を購入。家賃収入は年間4,000万円を超え、営業利益は1億円を超えるまでに成長しました。不動産投資を始めてから1年半で会社を辞め、不動産投資家という職業に転向することになったのです。
なぜ私がこんな短期間で脱サラを実現できたのか、その理由もお話ししていきたいと思います。
2. 1年5ヶ月で私が脱サラできた理由
私がなぜ、1年5ヶ月という短い期間で脱サラ投資家になることが出来たのか。特別なことをやったわけでもありませんが、いくつか意識して行動していたことがありました。
それは「より早く」「より低リスク」を意識していたということです。
不動産投資を始めても思うように成果が出ない、成果を出すまでに時間がかかる、そんな人が多い中、私が1年5ヶ月で脱サラを叶えることが出来たのは、「より早く」「より低リスク」を意識して行動したからに他なりません。
言い換えるなら、この2つのポイントを押さえて行動すれば、誰でも短期間で脱サラ投資家になれる可能性があるということです。
「より早く」「より低リスク」とはどんなことでしょうか?私が意識していたことを詳しくお話ししたいと思います。
2-1. 「より早く」とは
スピード感を意識する、ということです。
不動産投資は1日や2日で結果が出るものではありません。一般的には、早くても1年~2年の期間を要するもので、地道にコツコツと続けていくことで結果が出るものです。
とは言え、5年、10年と長い期間をかける必要はありません。昨日今日で結果を求めるビジネスではありませんが、何年も何年も長い時間をかける必要もないのです。
出来るだけ早く成果を出すというスピード感を意識して取り組んだことが、私が短期間で成果を出せた大きな理由の1つだと言えます。
2-2. 「より低リスク」とは
リスクの低い投資を意識することです。
「投資」と聞くと、日本人の多くは「リスク」という言葉を思い浮かべます。もちろん投資ですから、リスクがゼロになることは絶対にありません。しかし、リスクを抑えることは可能です。考え方、取り組み方1つで、リスクを高くも低くもできるのが不動産投資なのです。
私はリスクを避けるのではなく、どうすれば目の前のリスクを低くすることができるか、を考え取り組みました。リスクを下げることはとても大事ですが、投資は時にリスクを取ることも重要になってきます。この事はまた後ほど詳しくお話ししたいと思います。
3. まずは投資に対するネガティブイメージを壊す
「より早く」「より低リスク」を意識して行動すること。不動産投資を短期間で成果に導くための重要なポイントと言えるわけですが、実際は簡単なことではありません。
なぜなら、投資に対してネガティブなイメージを抱く人も多くいるからです。ネガティブなイメージからどうしても慎重に時間をかけがちになりますし、不必要にリスクを怖がり遠回りしてしまうことも珍しくありません。
必要なのは「投資に対するネガティブなイメージを壊す」ことです。
ネガティブなイメージを持ったまま取り組んでも、より早く、より低リスク、を実践することは出来ません。投資はギャンブルでもありませんし、融資は怖いものでもありません。まずは、投資とはどういうものなのかを正しく理解することから始める必要があります。
3-1. 投資はギャンブルではない
他の先進国と違い、日本の教育では資産形成などの「お金の話」にはほとんど触れません。そうしたこともあり「投資」と聞くと身構える人も多くいます。
投資という言葉から、
- ・リスク
- ・損失
- ・ギャンブル
といった、ネガティブなキーワードを思い浮かべる人が多いのです。
投資にはリスクがつきものですが、過度に怖がる必要はありません。なぜなら、コツを押さえておけばリスクを抑えることもできますし、正しい方法を実践すれば、早ければ1年、2年で成果を出すことも可能だからです。実際私は1年5ヶ月で脱サラを実現できました。
- 「正しく実践すれば短期間でも成果が出せる」
- 「資産を増やせるし、楽しめる」
不動産投資を最短距離で成果を出したいなら、まずは投資に対するネガティブなイメージを壊して、前向きなイメージで捉えられるようにしていきましょう。
3-2. 融資の組み方1つで低リスクな不動産投資も可能
低リスクな不動産投資を実践するためには「融資の組み方の工夫」が重要です。
不動産を購入する際、ほとんどの方は融資を受ける必要があると思います。私が低リスクな不動産投資を行うことが出来る理由の1つに「オーバーローン」と「プロパーローン」で融資を組んでいることがあります。
- ・オーバーローン
銀行の貸出額が預金を超過している状態のこと。物件価格だけでなく、購入に必要な初期費用も全て融資で賄うローンのこと。
- ・プロパーローン
保証会社の保証のない、金融機関独自のローンのこと。保証会社を通さないので、保証料は不要。
オーバーローン、プロパーローンを組むことで、初期費用を抑えることが出来ます。私は法人として事業性融資がひけるようになり、今では個人保証なしで融資が組めるようにもなりました。こうなるとかなりリスクの低い不動産投資が現実になります。
融資の組み方を知ることで「より低リスク」な不動産投資が可能になります。
融資の重要性やローンについては以下の記事でも解説しています。合わせて読んでおく事をオススメします。
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4. 最短で脱サラ投資家になるための6つの知識とは
私がなぜ1年半と言う短い期間で脱サラ投資家になることができたのか、それは、脱サラ投資家になるための必要な「知識」を、正しく理解して、順序立ててそれを身につけて行ったからです。
「より早く」「より低リスク」に脱サラ投資家になるためには、次の6つの知識の習得が必要になります。この6つの知識を押さえておくことで、あなたも同じように、早く、低リスクで、脱サラ投資家を目指すことが出来ます。
会社を辞めても安定的に収入を得ながら資産を増やしていくことが可能になる、脱サラ投資家に必要な6つの知識を解説していきたいと思います。
4-1. 脱サラ投資家に必要な6つの知識
(1)短期間で不動産投資を始めるための知識
短期間で不動産投資をスタートするためには、闇雲に勉強しているだけだと遠回りになります。まずは、
- ・どのように知識を習得すればいいのか
- ・何から学べばいいのか
を知る必要があります。
ただ闇雲に知識を身につけよう、では遠回りになることがほです。どんな知識をどれだけ身につければいいのか、まずは「最短で不動産投資を実施できるレベルの知識」を知る必要があります。
(2)学んだノウハウを実践レベルに変換する知識
知識を身につけるだけでは意味がありません。習得した知識を実践レベルに変換し、それを行動に移すことでお金に変えていくことが重要です。
そのために必要なのが、学んだノウハウを実践に活かすための知識です。実際にどのような行動を起こせば利益が得られるようになるのか、具体的なアクションを知る必要があります。
(3)最短で脱サラを実現する知識
サラリーマン大家として最短で脱サラを目指すためには、脱サラを意識して取り組むことが重要です。なぜなら、副業で不動産投資を行うために必要な知識と、脱サラするための知識は違うからです。
「脱サラすること」を念頭に置き、そのための知識を集中的に習得するようにすることで、無駄な行動を取ることを回避できます。ただ知識を身につけようとするのではなく、最短で脱サラを目指すために必要なことに集中して行動するということです。
(4)脱サラできるレベルまで事業を育てる知識
実際に物件を購入した後は、
- ・どのようにして満室経営を行っていくのか
- ・どういうチームを作っていくことが効果的なのか
などの、不動産投資で利益を得るための具体的なノウハウが必要になります。
ここで求められるのは、不動産投資を短期間で脱サラできるレベルにまで育てるための知識です。言い換えるなら「利益を得る知識」と「事業を育てる知識」です。副業レベルを超えて、脱サラレベルまで収益を伸ばして行くための知識を身につける必要があります。
(5)効率的に規模拡大するための知識
購入した物件を運用し利益を出せるようになれば、次に必要なのは、効率的に規模を拡大するための知識です。ただ物件を購入していくだけで拡大していくのは困難です。
- ・購入戦略
- ・ファイナンス
- ・会計
- ・財務
- ・税務
などの幅広い知識を習得する必要があります。
物件の購入だけでなく、購入後のお金の流れを知識として身につけることで、効率的に資産を増やしていく仕組みが構築できるようになります。
(6)自己資金を増やしていくための知識
効率的に規模拡大を行うために必要になるのが、自己資金です。不動産投資を拡大していくためには資金が必要ですが、融資を受け続けていくだけのやり方ではすぐに行き詰まります。
そこで必要になるのが、自己資金を増やしていくための知識です。自己資金にレバレッジを効かせながら物件を購入していくことが、脱サラレベルまで事業を成長させるための成功の鍵となります。
4-2. 計画的に脱サラ投資家を目指すことが重要
- ・短期間で不動産投資をスタートするための知識(基礎知識)
- ・学んだノウハウを実践レベルに変換する知識(応用知識)
- ・最短で脱サラを実現するための知識(事業として取り組むための知識)
- ・脱サラできるレベルまで事業を成長させる知識(利益に変換するための知識)
- ・効率的に規模拡大するための知識(購入戦略)
- ・自己資金を増やしていくための知識(融資戦略)
最短で脱サラ投資家になるために、私は上記6つの知識の習得に励みました。
しかし「ただ知識を習得するだけ」では意味がありません。『「より早く」「より低リスク」で脱サラ投資家になる!』という意識を持ちながら、6つの知識すべてをしっかりと活かして行動していくことが重要なのです。
物件は購入したら終わりではありません。上手に運用し、規模を拡大するために必要な戦略、自己資金を効率よく増やす仕組みを学びながら、事業として成長させていく必要があるのです。
浅い知識や適当な気持ちで取り組んでも上手くいかないのは、投資に限らず何事においても同じです。最短で脱サラ投資家になるためには、知識取得の段階からしっかりと計画をたて、その計画に沿って行動していくことが大切なのです。
5. 投資家とは知識を利益に変える職業
ここまで、最短で脱サラ投資家になるために必要な6つの知識をお伝えしました。最後に、私が1年半で脱サラを実現するために意識してきた大切なポイントを1つお伝えしておきたいと思います。
それは、『投資家とは「知識」を「利益」に変える職業である』ということです。
投資は必ずリスクが伴うものですが、投資家はそのリスクを「自ら取るようにすること」も重要です。なぜならリスクのないところに目を向けているだけでは、チャンスは掴みとれないからです。
低リスクな物件は、多くの人が目を向けます。しかし「良い物件」は多くの資産を持つ投資家が、現金ですぐに買っていきます。資金の無い投資家は、良い物件はいつまでたっても買えないわけです。
そこで必要なのが、リスクのある物件に目を向けるということです。知識があれば、そのリスクを利益に変えることができます。もちろん、リスクを回避するためには正しい知識、情報の習得が必要です。
大切なのは、リスクをとることの重要性、リスクを利益に買えていくという考え方、を理解しているかどうかです。投資家とは知識を利益に変える職業です。こうした意識を持つことによって、知識の重要性に気がつくことになり、「より知識を習得しよう」という意欲にも繋がっていくのです。
知識を身につければ身につけるほど、大きな結果へと結びついていくのが不動産投資です。
まとめ
1.会社や国に頼るだけでは不安な今の時代、不動産投資に目を向けるのは賢明な選択
2.筆者藤山が1年5ヶ月で脱サラを実現したポイントは「より早く」「より低リスクに」
3.最短で脱サラ投資家になるためには、必要な知識を順序立てて学ぶことが重要
4.知識を利益に変えることを意識すれば、低資金、短期間でも脱サラレベルまで拡大可能
この記事では、不動産投資を始めて、最短で脱サラを実現するため必要な6つの知識についてお伝えしました。
ただ闇雲に、なんとなく勉強しているだけでは、遠まわりになってしまうことがあります。ご紹介しました6つの知識は、私が1年5ヶ月で脱サラを実現するために習得してきた知識です。「より早く」「より低リスク」に成果を出すための知識です。ぜひ参考にしてみてください。